ヘルニア発症から退職。焦った結果、一度目の転職は失敗しました。 20代男性 接客業

私は今年で29になります。性別は男です。

大学卒業後から勤めていた会社で、業界は伏せますが接客業をしていました。接客業と言っても商品の搬入などで意外と力仕事が多く、学生時代から腰痛もちの自分は、27の時に椎間板ヘルニアになってしまいました。

繁忙期を目前に控えていたので、すぐにでも手術をして欲しく、話を聞こうと病院へ行きました。ですが、その反応は自分の思っていたものと違い、20代と若いので自然治癒に任せる待機療法がいいとのことでした。

自分のなかでは、ヘルニアになったら手術をするものだと思っていたので、そういった治療法は初耳で、手術のリスクを聞くと待機療法をした方がいいように思えました。

しかし、今仕事を長期間休むとなると、周りにはすごい迷惑をかけてしまいます。(ただでさえ休みがとれていない状態でした。)

病院でブロック注射を打ってもらうと少し楽になったので、翌日は朝に痛みはありましたが出勤しました。しかし、昼前には痛みで立ち上がれなくなり、結局早退することになり、余計迷惑をかけてしまい、何をしても悪循環になる気がして、どうしていいのか分からなかったです。

ネットで調べてみると、年齢に関係なくヘルニアになり、若い人でも自分と同じようにヘルニアで苦しんでいると知ると、少し心が軽くなりました。その時に、ヘルニアは悪化すると車椅子生活にまでなってしまうという話を読み怖くなりました。

ようやく、まずはしっかりヘルニアを治そうという決心がつき、会社には無理を言って長期の休みをいただきました。意外とすんなり受け入れてもらえ、他店からも応援を回してもらえるようでした。当然のことですが自分が考えていたよりも会社は上手く回るんだと思い、無理をせず早くから休んでおけばよかったです。

休みを取って一ヶ月が経った頃、それまでにも職場の上司には連絡を取っていましたが、「いつ戻れるか?復帰する意思はあるか?」と聞かれるようになりました。

私はヘルニアについて調べて、病院先生にも話を聞いていたので治るのにはすごく時間がかかるのはわかっていましたが、上司や会社の人はそうではありません。上司のなかでも「ヘルニアの治療と言えば手術!」だったようで、いつまでも手術を受けない自分に不信感を持っていたそうです。

待機療法について説明してもなかなか理解してもらえず、私への接し方もやめさせようとしているのでは?と思えるようなものへ変わっていきました。

私はその仕事や職場の人たちが好きだったので、当然続けるつもりでいましたが、上司の態度を受けて、今自分は職場でどういった扱いをされているのか、怖くて仕方がありませんでした。

このまま辞めて、「やっぱり戻ってこなかった。」と思われるのも嫌でしたが、会社からのプレッシャーに耐えきれず退職することにしました。

辞めてからは解放感があり、すごくスッキリしました。転職への不安もありましたが、ヘルニアになった自分に対する会社の対応を見て、これからもずっとこの会社で働いていくのは御免だと思えたのはよかったです。

3ヶ月間安静にして、まだ腰が重かったのですが少し回復してきたので、転職活動に向けて動き始めました。周りの友人は仕事でバリバリ働いていたので焦りもありましたが、これが最大の失敗でした。

運よく最初の一社で内定を頂けたので、そこで働くことにしましたが、久しぶりの仕事は辛く、新しいことを覚えなくてはいけないプレッシャーに、入社したばかりなので誰よりも動こうとした結果、ヘルニアの痛みがぶり返してきました。

まだ研修期間だったため、結局その会社はそこで辞めることになりました。せっかくよくなってきていたのに無理をしてしまった結果、さらに3ヶ月間療養し、復職までに余計に時間がかかってしまいました。

次の転職では仕事がなかなか決まらず苦労しましたが何とか決まり、現在は腰に気を付けながら働いています。

 

当サイトからあなたへ

今回の方は、現在は転職が成功してヘルニアの再発に気を付けながら働いていますね。

しかし、途中に判断を誤り無理をした結果、さらに治療に時間が掛かってしまいましたね。

同じ心境の方がいらしたら、焦るのも当然で気持ちはわかりますが、まずはヘルニアをしっかり治すことに専念しましょう。

20代ならこれからあと40年は働かないといけません。こんな早くから体を壊してしまって、だましだまし働いていても、もし4,50代で働けなくなったら大変ですよ?

入社して3,4年目は、仕事を任されるようになって責任意識が高くなり、休むことさえ躊躇するかもしれませんが、実際はあなたひとりが抜けても会社は回ります。私も同じでした。今思うと、何故会社のために命懸けで働いていたのか・・・。なによりもまずは、自分の身体を第一に考えましょう!

休職後も復職できるならそれが一番いいですが、会社からのプレッシャーと自分の気持ちの問題で難しいことが多いです。

ですが、なにも仕事はひとつだけではありません。外にも目を向けてみるとより条件のいいところは意外と多いものですよ。定年まで働くことになる会社は納得のいく会社がよくはないですか?

私の周りには転職しても「前の会社の方がよかった。」という人は一人もいません。私自身もヘルニアが原因で転職しましたが、腰に負担の大きかった前職よりは仕事内容に関しても、休職中の会社からの扱いを見ても、転職して本当によかったと思っています。

もちろん誰もが納得のいく結果になるとは言えませんが、相談だけでもしてみてはいかがですか?

転職サイトでは、相談を受けてくれる窓口があったり、中には担当者が付いてくれるところもあります。

そういう方達は、当然多くのノウハウを持っているので、的確なアドバイスをしてくれ、あなたと同じ悩みを持った人たちへも仕事を紹介しているので、求めているものをある程度わかってくれています。

また、家族や友人以外には言えない今後の仕事の不安も、第三者にはすんなり言えるものです。誰にも言えなかった不安や不満を吐き出すことで心が軽くなりますよ。

ストレスや不安もヘルニアの治療の妨げになるので、利用してみてはいかがですか?

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